台湾ではUberは開店休業状態?
配車サービスのUberというのがあります。
アプリやブラウザから登録されたドライバーを呼び出して利用でき、支払いなどもネット上で完結するため、利用時はホントに乗って降りてで財布を出す必要もありません。
ダスティ (id:ana2016sfc)さんがハワイで利用された記事がこちら。
www.sfc2016ana.comただ、このUberですが台湾では既存のタクシー会社の猛反発があり、一時撤退。
Uber、規制をめぐる争いで台湾から撤退 - THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)
その後、制度を変更して再び台湾で展開を始めていますが、その制度強化により登録者数が激減しているのが現状のようです。
台湾・台北にUBER(ユーバー)が帰ってきた!でも・・・ | 0から始めるラーメン屋 in 台湾
台北のタクシー配車サービス Taxigo
そしてUberを追い出して、台北のタクシー業界が新たに開始したサービスがTaxiGoです。
台湾版ウーバー「TaxiGo」、タクシードライバーの労働組合は歓迎 : Taiwan Today
- ネット上で配車可能。
- 利用はFacebookまたはLINEで行う。
- 走行コースをシェア可能
- クレジットカード決済が可能
- ドライバーの評価制度がる
何処となく聞いたことがあるような特徴が挙げられていて、台北市職業運転手労働組合の理事長様は、「本当の台湾版ウーバー(Uber)だ」と仰ってるそうです。( ̄▽ ̄)
要するに追い出しといてイイトコ取りでパクっただけでは・・・
営業エリアは台北市や、千と千尋の神隠しに似ていると有名な観光名所の九份、灯篭を飛ばすことができる十份を含む台湾北部。
とりあえず、これを今回台北で利用してみました。
下準備
「FacebookやLINE」で配車可能とのことですが、つまりはFacebookかLINEで TaxiGoアカウントを友人登録する必要があります。
私はLINEを使いましたが、簡潔に文章で表示すると以下の通り。
- TaxiGoをLINEに登録する。
- 使用言語選択、サービス利用規約に合意する
- スマートフォンでの携帯番号入力 → 届いたSMSに記載されたコードを入力して認証する
- クレジットカード決済の為の認証作業を行う(メールアドレス入力→届いたメールから認証先にアクセス→LINEでのプロフィール使用の許可→カード情報入力)
画像付きで解説するとこんな感じです。
1. TaxiGoをLINEに登録する。
以下のQRコードを使ってLINEの友だちに登録します。
2.使用言語選択、サービス利用規約に合意
友だち登録を行うと言語設定(繁体中国語、日本語、英語)から選択し、サービス利用規約を読んで問題なければ合意します。
3.スマートフォンでの携帯番号入力 → コード認証
使用認証の為に携帯番号を入力して返します。
この際に国際番号(日本は+81)が必要なので、090-~~~~~の場合は +81-90-~~~と入力して返します。
+81-090-~~~~ではなく、+81-90-~~~と、090の最初の0を外すのをお忘れなく。
その後、携帯のSMSに6桁の認証コードが送られてくるのでそれを入力します。
*この携帯番号は、基本的に現地では使いません。
・・・・・多分。( ̄▽ ̄) (この辺りの解説は後で)
4.クレジットカード決済の為の認証
TaxiGoの特徴の1つがクレジットカード決済ができるということです。
日本やアメリカだと当たり前と思いがちですが、台湾のタクシーはほぼ100%現金のみです。
悠遊カードという台湾版Suicaのような電子決済システム対応のタクシーもごくたまに見かけますが、少なくとも私は4度トライして、その全てで「壊れてて使えない」と使えた試しがありません。( ̄▽ ̄)
認証が終わる表示されるのが、以下の基本画面です。
これを左にスクロールすると、「お支払い方法の設定」というのがあ流ので、これをタップ。
すると、既定のお支払い方法(現金)の表示とともにクレジットカードの追加というのがあり、これをタップ。
で、ここから中国語・日本語・英語が混じっていますが、、、ま、単にメールアドレスを入れます。
で、届いたメールに掲載されたリンク先にアクセス
→ LINEでのプロフィール使用の同意を行う
→TaxiGoのカード利用規定などが中国語で確認できるので、問題なければ「立即絣定」をタップ。
→カード情報を入力。赤字の2箇所(中国語)のところもチェックを入れます。
→以下の表示が出るとカード認証が成功していることを示しています。
NT$1を使用したようにも見えますが、単なる認証用の手続きであり、このNT$1(約4.2円)を支払う必要はありません。
なお、同じ手続きを行えば、複数枚のクレジットカードを登録することも可能です。
実利用編
実際の利用の流れは以下の通り。
- 「今すぐ配車予約」をタップ
- クレジットカード使用を行うなら左上に表示された「信用卡」を有効にしておく
- 地図から「上車」位置を設定し、「確定上車地點」をタップして確定
- 地図から「下車」位置を設定し、「確定上車地點」をタップして確定
- おおよその時間や距離が表示されますのでOKならば配車予約を確定
- タクシードライバーの名前、車種、ナンバープレートの情報が届くのでその情報を頼りにタクシーを探す
- 乗車
- 到着後、支払いを行う。「既定のお支払い先」をクレジットカードにしていても降車時に現金かカードを選択する必要あり。
- ドライバーの評価を行う。
Uberと異なるのは、降車時に支払い方法を選んだりする必要があるということ。
それ故に台湾の屋外で通信が行える環境下にいないとTaxiGoは利用できません。
つまりローミングか現地のプリペイドSIMかモバイルルーターとかが必須。
また、画面上のフィーリングで操作は行えますが、ほとんどの作業は中国語表記です。。。
1.「今すぐ配車予約」をタップ
もしも、この基本画面が表示されてなければ、最下段の「主選單」をタップすれば表示されます。
2.乗車位置を地図上から定める。
地図が表示されるので「上車」位置を設定し、「確定上車地點」をタップして確定させます。
クレジットカード使用を行うなら左上に表示された「信用卡」を有効にしておきましょう。
なお、台北松山空港などタクシー乗り場が定まっている場所もありますが、そこから少し外れた場所を指定した方が無難です。
結局、TaxiGoは公共タクシーをLINEを通じて手配できるというだけで、やってくるタクシーは他の台北内のタクシーと同じ黄色のタクシーです。
その為、タクシー乗車位置を指定すると、他の車に紛れてどのタクシーか分からなくなりますので。
降車位置を指定せずにすぐにタクシーを呼ぶならば、黄色の「開始叫車」をタップしますが、目的地の位置や名前(店名・ホテル名など)が分かっているならば黒の「輸入下車地點」をタップして設定します。
ちなみに地図上に見える黄色い車のマークがTaxiGo対応のタクシーです。
今回台北松山空港から乗車したからというのもあるかもしれませんが、割と対応のタクシーは多かったです。
3.降車位置を定める
地図上で指定するか、入力欄に目的地の住所や地名・店名などを入力して降車場所を指定します。
4.乗降車位置から予想される距離や予想価格に合意できるならば配車を開始
入力した乗降車情報を元に、配車にかかる予想時間、距離、予想価格が表示されるので、問題なければ配車を開始します。
スイマセン、スクリーンキャプチャ忘れてた・・・
5.配車されるタクシーの情報を元に、タクシーと合流する。
確定後、LINEのメッセージで配車手配中のメッセージ、その後確定したならタクシーの情報(車種、ドライバー名、ナンバープレート)が配信されます。
「マップのアニメーション」をタップすると、地図上に表示されていた黄色いタクシーのマークを用いて、今のタクシーの現在位置が随時表示されます。
「工程のシェア」をタップすると、LINE上の他の友だちに乗車状況が配信されるので、タクシーに乗ったかどうかや現在位置を共有することができます。
「ドライバーに連絡する」は合流できなかったときなどに使用しますが、表示されるのは電話番号であり、LINEでメッセージが送れるわけではありません。
ほとんどのタクシードライバーは中国語しか話せないのでハードルは高めです。
せっかくLINEを使用するのですから、LINEでメッセージを送り、出来れば日本語で入力しても翻訳したメッセージを送ってくれるとかならより便利なのですが・・・
また、認証時に電話番号を入力しても「多分」使わないと書いたのは、運転手側がこちらを探したい時に、運転手側のLINE画面がどうなっているか分からない為です。
もし、運転手側がこちらに連絡したい時に、同様に認証時に入れた電話番号が公開されたりしてないかというのが気がかりですね。(。-_-。)
6.タクシーと合流して乗車する
届いていたタクシードライバーの名前、車種、ナンバープレートの情報を元にタクシーと合流します。
ナンバープレートの情報はドアにも書いてあります。
ちなみに、乗車したタクシーはTaxiGoのロゴを屋根に掲示してますが(ピンクの点線)、すべてのTaxiGo対応タクシーがそうではないので御注意を。
乗車すると、タクシードライバーもスマホ上で操作し、乗車した旨のメッセージがLINEで届きます。
7.降車・支払い
到着後、その旨のメッセージが表示されます。
→支払い方法を選択し、もんだなければ「Payment Success」として表示されます。
この支払い情報は別途「Spgateway」というところからメールでも届きます。
ただ、このSpgatewayは単にカードの利用履歴を送ってきているだけです。
領収書・レシートが必要な人は、タクシードライバーからもらうのを忘れずに。
「ソーチー」と言えば通じます。もしくは「ソウジュー」
8.ドライバーを評価する
利用時の満足度を率直に3段階から評価して終了です。
事前配車の方法
メニュー画面の左にスクロールした2ページ目、その他のサービスにある配車予約からは、すぐの配車ではなく、指定した日時での配車予約も可能です。
「特殊要求」として日本語可、Wi-Fi、チャイルドシートなどを複数希望することもできます。
ただし中国語表記なので単語を知ってないとちょっとしんどい。。。
感想(利点・欠点)
使ってみてよかった点は
- 台北松山空港で待たずに済む
- 降車場所を指定できるので、身振り手振りやメモで運転手に伝える手間がなくなる
- クレジットカード決済可能
イマイチだった点は
- 営業エリアが限られる。今後拡大するかもしれないけれど、せめて台北桃園空港のある桃園縣までは拡大してほしい
- 上下車位置の指定、降車時の支払いなど、通信環境がないと使えない
- 完全に日本語化されてなく、要所要所で中国語の知識が必要。(ドライバーへの連絡もLINEを使い、その連絡と事前手配時の入力画面は日本語入力可にして〜)
- 所詮配車できるのは運転の荒い台湾タクシー・・・*1
とはいえ開始当初から完璧なサービスなんてのはありませんから、今後の発展に期待しましょう〜。
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