前回に引き続き、今度は10万円近辺以上のモノを取り上げます。
というか、OPPO Digital UDP-203を取り上げます。( ̄▽ ̄)
*前編と番外編はこちら。
www.scary-gadget-life.info
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レコーダーで10万越えの高画質品を狙う場合はパナソニックの一択
前回書いたように、レコーダーとの一体型ならパナソニックかシャープの2択です。
パナソニックの場合
その中でも、パナソニックの方は更に高画質化を目指した上位機種を準備しています。
フラッグシップ機のDMR-UBZ1(23万円)がありますが、2015年のフラッグシップなので、今あえて選ぶ理由はありません。
パナソニック 3TB 3チューナー ブルーレイレコーダー Ultra HDブルーレイ対応 4K対応 DIGA DMR-UBZ1
- 出版社/メーカー: パナソニック
- 発売日: 2015/11/13
- メディア: エレクトロニクス
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今選ぶなら搭載チューナー数の多い全録DIGAの方でしょうか。
11チューナー内蔵のDMR-UBX7030が約18万円、7チューナー内蔵のDMR-UBX4030が約13万円。
パナソニック 7TB 11チューナー ブルーレイレコーダー 全録 10チャンネル同時録画 Ultra HD対応 4K対応 全自動 DIGA DMR-UBX7030
- 出版社/メーカー: パナソニック
- 発売日: 2017/05/19
- メディア: エレクトロニクス
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パナソニック 4TB 7チューナー ブルーレイレコーダー 全録 6チャンネル同時録画 Ultra HD対応 4K対応 全自動 DIGA DMR-UBX4030
- 出版社/メーカー: パナソニック
- 発売日: 2017/05/19
- メディア: エレクトロニクス
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ただ何れにせよ高嶺の花ですね。
シャープの場合
一方でシャープは前回紹介したBD-UT1100(HDD 1TB、約6万円)のHD容量UP版、BD-UT3100(約9万円)で選ぶかどうかだけです。
シャープ AQUOSブルーレイレコーダー 3TB 3チューナー Ultra HDブルーレイ対応 4K対応 BD-UT3100
- 出版社/メーカー: シャープ(SHARP)
- 発売日: 2017/03/24
- メディア: エレクトロニクス
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この辺りのラインナップの差に、普及させたいパナソニック、一応付き合ってるシャープ、あまり積極的でないSONYといった勢力図も見え隠れしますね。( ̄▽ ̄)
(2017年7月現在、SONYはレコーダーには4K UHD BDドライブを未搭載、PS4も非搭載、以前紹介したUBP-X800のみを準備しています)
パナソニックのプレイヤー DMP-UB900
そんな感じで4K UHD BDの普及に力を入れているのが感じられるパナソニックですが、プレイヤーも出しています。
DMP-UB900 約9万円ちょっと。
パナソニック ブルーレイプレーヤー Ultra HDブルーレイ対応 ブラック DMP-UB900-K
- 出版社/メーカー: パナソニック
- 発売日: 2016/06/24
- メディア: エレクトロニクス
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ほぼ一択の OPPO UDP-203
そんなパナソニックDMP-UB900と同価格帯ながら、各レビューサイトでベタ褒めなのがOPPO Digital社製UDP-203です。
UDP-203 | 製品紹介 | OPPO Digital Japan株式会社
いかにベタ褒めかは以下を御参考にどうぞ。
- 【レビュー】UHD BD時代の定番プレーヤー!? 旭化成DAC/10万円を切る注目機OPPO「UDP-203」 - AV Watch
- OPPO「UDP-203」のUHD BD再生をチェック ー 新機能“ターゲット輝度”も検証 (1/4) - PHILE WEB
特徴は以下の通り。
- 積極的なファームウェアアップデートを繰り返しており、発売から2年経っても衰えを感じない。
- 豊富な入出力端子
- 特にHDMI入力を備えており、Google ChromeCastやAmazon Fire Stickなどにも対応。
- ホームネットワーク機能あり。日本市場向け製品のみ、著作権保護技術DTCP-IP & CPRM対応しており、前者のおかげでnasneなどの録画内容を宅内 LAN を通じて視聴可になり、後者のおかげでレコーダーで過去に作成した録画ディスクの再生にも対応します。
ちなみに、OPPO Digital社とは、アメリカ カルフォルニア州にある会社で格安SIMフリー携帯を販売しているOPPO社と同じロゴですが、資本関係は不明な一応別会社です。
OPPO Digitalとは | OPPO Digital Japan株式会社
実は4種類ある、UDP-203
実はUDP-203は他社の改造品を含めると4種あります。
- US市場向 UDP-203
- 日本市場向 UDP-203
- 改造 UDP-203 その1
- 改造 UDP-203 その2
|
1 |
2 |
3 |
4 |
4K UHD BD |
ALL |
ALL |
ALL |
ALL |
Blu-ray |
A |
A |
A |
ABC (ALL) |
DVD |
1 |
2 |
ALL |
ALL |
PAL - NTSC変換 |
X |
X |
◯ |
◯ |
ネットワーク機能 |
◯ |
◯ |
◯ |
◯ |
→ DTCP-IP&CPRM |
X |
◯ |
X |
X |
日本からの購入 |
X |
◯ |
◯ |
◯ |
アフターケア |
X |
◯ |
△ |
△ |
値段 |
$549 |
9.2万円 |
8.8万円 |
10.6万円 |
*表内の価格欄が未完成でした。今晩修正する予定です。
表の中の、Blu-ray、DVDというのは対応するリージョンコード(地域コード)のことです。
4K UHD BDをリージョンALLとしていますが、そもそも4K UHD BDにはリージョンコードの考え・設定そのものがありません。
① US市場向 UDP-203
USの会社の製品で、その本国で売られているのは Blu-rayリージョンA、DVDリージョン1という一般的なUS向け製品。
$549 ≒ 62,000円ですが、Amazon.comでは日本への発送に対応していません。
今のところ、他に日本への発送に対応した会社は存じ上げません。
購入するなら輸送代行か、eBay代行のセカイモン利用とかでしょうか?
そうすると手数料やらで日本正規品の価格を超える可能性がありますが。
US版DVD/Bu-rayのコレクターで、安く手に入れた人向けですね。
ただ、そういった非正規っぽいルートでしか入手できないので、アフターケアは「X」としています。
(値段の比較用にあえて掲載)
② 日本市場向 UDP-203
日本向けにBlu-rayリージョンA、DVDリージョン2となっている国内正規品。
リージョンコード以外の国内仕様として著作権保護技術DTCP-IP & CPRM対応しており、前者のおかげでnasneなどの録画内容を宅内 LAN を通じて視聴可になり、後者のおかげでレコーダーで過去に作成した録画ディスクの再生にも対応します。
(ネットワーク機能自体は他の3種でも対応しており、PCに保存された著作権保護技術の使用されていない動画を見ることは出来ます)
9−10万円で販売されています。
③ 改造 UDP-203 その1
輸入盤DVDオンラインショップ:DVD Fantasiumではリージョンフリープレイヤーも取り扱っています。
輸入盤DVDオンラインショップ:DVD Fantasium : Region Free Blu-ray/DVD Player Special Selections
OPPO UDP-203は2種あり、1種がこちら。
輸入盤DVDオンラインショップ:DVD Fantasium : OPPO UDP-203 4K Ultra HD Blu-ray Disc Player (DVD:R-All/BD:R-A)
Blu-rayリージョン A、DVDリージョンオール対応のモノ。
本体$696.99、銀行振込の日本円建てでは78,760円。
送料は以下の通りで総計¥88,410-。日本版より安い計算になります。
Blu-rayのリージョンがA固定なので、欧州(B)、中華圏(C)には未対応。
ただリージョンAはアメリカ、日本、台湾、韓国、香港が共有ですので、特に欧州(B)のBlu-rayを持ってない(手を出してない)人ならばこちらで。
またメーカー品にない特徴として、PAL - NTSCの変換機能があります。
PALというのはアナログTV時代に欧州で用いられた映像規格で、欧州のDVDにも用いられています。
走査線の数が多く、日本が用いていたNTSCよりも高画質ということで、あえて欧州版DVDを購入していた人もいるそうです。
この機種があれば、今少し話題の「Nicky Larson」 *1 全集も見ることができます。
City Hunter (Nicky Larson) - Intégrale (non censurée): DVD & Blu-ray : Amazon.fr
€ 84.95 ≒ 11,000円ですが、日本で販売している業者さんもいて9,572円
日本で期間限定で販売されたDVD-Boxよりもかなり格安。
このDVDリージョンフリータイプのUDP-203があれば問題なく視聴することが出来ます。
④ 改造 UDP-203 その2
上記のその1加えて、Blu-rayもA,B,C に対応したDVD/Blu-rayリージョンフリー機もDVD Fantasiumで販売されています。
輸入盤DVDオンラインショップ:DVD Fantasium : OPPO UDP-203 4K Ultra HD Blu-ray Disc Player (DVD:R-All/BD:R-All)
全規格対応 ≒ 欧州Blu-rayも見れるようにしたい、という方はこちらでしょうか。
3同様の計算で、送料まで含んだ総計は¥105,699。日本版より1万円ちょっと高いぐらいですね。
ちなみに、欧州 UK版 Blu-rayはTVアニメ版がまとまったBOXで販売されていることが日本よりも多いです。
例えば放送10周年で再放送も始まったコレ↓
Gurren Lagann TV Series and Movie Collection BD Boxset Blu-ray: Amazon.co.uk
ちなみにDVD Fantasium取り扱いの③、④ともに、アフターケアは以下の1勝1敗の状況があるので △ としています。
◯:修理などの対応はDVD Fantsiumを通じて行う為、日本語で行える安心感がある
X:とはいえ、ハードウェア修理の際にはUSに送る必要がある
どれがオススメ?
② の日本正規品にあって、DVD Fantasium取り扱いの③、④にないのは著作権保護技術DTCP-IP & CPRM対応。
というのも、③、④の DVD Fantasium取り扱いの UDP-203は ① US正規品を元に、リージョンフリーやPAL変換はハードウェア改造で対応しています。
その為、メーカー側で新たな音声規格等に対応したファームウェアが公開されてもリージョンフリーやPAL変換の機能には影響がありませんが、そのファームウェアはあくまでもUS版ファームウェアにのみ対応します。
故に、日本版ファームウェアをインストールして、著作権保護技術DTCP-IP & CPRM対応させることは出来ません。
逆に言えば、この機能は最近のTVやPS4などのゲーム機にも搭載されているのが多いので、UDP-203 に必ずしも搭載されてなければ困るというほどの機能でもないと言えます。
②、③、④の価格差は以下のように低めですので、どれを選ぶかは機能に対する優先度次第と言えそうです。
日本版UDP-203を同技術でリージョンフリーにしてくれる業者が現れたら神なんですが。(*´-`)
更に上位機種のUDP-205
OPPO Digitalには更に各機能・回路・設計を向上させた上位機種 UDP-205というのもあります。
特に音質面の向上を図っており、故にAudiophileとの記述があります。
- OPPO、音質向上したUHD Blu-rayプレーヤー「UDP-205」。バランス出力対応 - AV Watch
- 【本田雅一のAVTrends】ディスクプレーヤーの極み。OPPO「UDP-205」のUHD BD画質とアナログ高音質 - AV Watch
- これがUHD BDの最高画質。OPPO ユニバーサルプレーヤー「UDP-205」驚異の実力 - PHILE WEB
その分、値段も高く 215,000円 (UDP-203の倍以上、20万越え!)
UDP-205にも改造品があります。
UDP-203同様のリージョンフリー・PAL変換機能内蔵の改造品が販売されています。
ただしDVD Fantasiumには取り扱いがなく、220 Electoronicsなどから購入することになります。
かなり高く、$1,499.00- ≒ 168,600円。
ただ重量が結構あるので、送料だけで$168 ≒ 19,000円!
総計 $1,667.00- ≒ 187,500円!
やっぱり結構しますね〜・・・と思ったら、日本正規版よりリージョンフリー機能がつくのに安い・・・
US版の価格は$1,299.00- ≒ 146,000円ですから、この本体価格の差が大きいのが原因ですね。
アフターケアは220 Electronicsは手厚そうですが、如何せん英語で対応して修理時にはUS送付が必須というところがDVD fantasium経由よりもネックでしょか?
今のところ、UDP-205のリージョンフリー機はDVD Fantasiumでも取り扱いがありません。
今後、扱ってくれることを期待しましょう。
リージョンフリーだけでは超えれない壁
といったところで、OPPO Digital UDP-203買うならばDVD Fantasiumから買いましょう、という記事に近いですが。( ̄▽ ̄)
これらのリージョンフリー機でも超えられない、リージョンとはまた別の壁があります。
これらを超える手段の1つとして、Mac(PC)でBlu-ray再生を行うという方法があります。
といったところで、あと1回、番外編として Mac(PC)での4K UHD Blu-ray環境を取り上げたいと思います。
あ。4K UHD Blu-ray自体にはリージョン設定はありませんので、次回のは1つの環境で4K UHD BD/Blu-ray/DVDを済ませたい場合のみ有用です。
→その番外編はこちら。
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