DVDではリージョンが違ったUSが、Blu-rayから同じリージョンAになりました。
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Blu-ray |
DVD |
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リージョン |
リージョン |
映像方式 |
日本 |
A |
2 |
NTSC |
アメリカ、カナダ |
1 |
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台湾 |
3 |
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香港 |
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シンガポール |
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ヨーロッパ |
B |
2 |
PAL |
オーストラリア |
B |
4 |
PAL |
中国本土 |
C |
6 |
PAL
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ただ、これだけを信じてUS版Blu-ray、特に日本アニメの欧米版Blu-rayを買うと様々な制約に晒されることになります。
他の方が二の轍を踏まないよう、実例(人柱例)を挙げて制限を御紹介しておきます。
再生時に国地域を指定
再生時に販売地域以外での再生を禁じていることがあります。
鬼灯の冷徹:Hozuki's Coolheadedness(US版)
地獄を舞台に、閻魔大王の優秀な補佐官でドSの鬼灯の、忙しくも案外楽しげな(時には現世よりも?)日常を描く物語。
週刊モーニングにて隔週掲載中。(こちらで試し読みができます)
アニメは2014年に放映されました。
つい先日には2017年10月から第2期の放送開始も発表されました。\(^o^)/
鬼灯の冷徹:コンプリート・コレクション 北米版 / Hozuki's Coolheadedness [Blu-ray][Import]
- 出版社/メーカー: Section23 Films
- メディア: Blu-ray
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US版Blu-rayは2015年2月発売。
ただ、このBlu-rayはUSA, CANADAに限定されるよう設定されていて、日本向Blu-ray機器で再生しようとすると以下のメッセージが表示されて、それ以上には進めません。
US、カナダのみの許諾しています。
このディスク、内容、機能はこの地域での販売、視聴を許諾していません。
この地域では内容、機能を利用できません。
おそらく機器内での設置か、最近の機材はLANにつなぐ 事が多いのでIPアドレスなどから地域設定を読み取っているのかも。(詳細は分かってません)
ちなみに、上記はBlu-rayレコーダーでの話で、PS4では一応、見ることができますが・・・
↓↓↓
日本語を選ぶと英語字幕が表示されて消すことが出来ない。
いわゆる強制字幕というモノで、日本語音声を選ぶと英語字幕が表示されて消せなくなります。
英語音声を選ぶと、基本的には表示されません。
先程の「鬼灯の冷徹」もコレ。
ただ、画面に表示された文字を読む必要がある作品だとコレがさらに際立ちます。
ROBOSTICS;NOTES (US版)
2019年の種子島、タブレット型端末ポケコンが日常に普及し、拡張現実が当たり前となった近未来で、廃部寸前の中央種子島高校ロボット研究部(通称:ロボ部)を舞台に描いた青春群像劇。。。が、次第に世界に広がる陰謀に巻き込まれていく。。。
傑作アドベンチャーゲームのアニメ化作品です。
US版Blu-rayは2014年2月から2つに分けて発売。
ロボティクス;ノーツ Pt.1 通常版 北米版 / Robotics;Notes Pt.1 [Blu-ray+DVD][Import]
- 出版社/メーカー: Funimation
- メディア: Blu-ray
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今では前後編をまとめて更に格安にしたS.A.V.E版も発売中。
Robotics & Notes: The Complete Series - S.A.V.E. [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: Funimation
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログを見る
このゲーム、および映像の中で重要なアイテムである「タブレット型端末ポケコン」とその中で用いられるAR(拡張現実)アプリ「居ル夫。」
そのポケコンや「居ル夫。」を模したコントール画面もあったゲームと、それを引き継いだアニメ版なので、画面上に表示される文字で物語が進むところもあります。
で、そういったシーンが、こうなります。
うん。何が何だか分からない。(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
ちなみに、ROBOTICS;NOTESはBlu-ray/DVDのUS版コンボパックで購入しましたが、この強制字幕があるのは、Blu-rayのみ。
DVDの場合は、日本語音声を選んでも字幕のON/OFFは自由に選べます。。。が、リージョン1の為、日本向DVD/Blu-rayプレイヤー(DVDリージョン2)では再生できません。
世の中、うまくなってます。( ̄∇ ̄)
日本語の字幕が出ない。
逆方向の制約(?)もあります。
それは、日本語音声選択時に字幕を消せるのだけれど、本来日本での公開時にはあったであろう、英語セリフへの日本語字幕が表示されません。
というのも、字幕設定が「ナシ」か「English」しかないから。
そりゃそうだ、英語圏で売ってるものなので、基本日本語字幕が表示されても喜ぶのは語学勉強に用いたい少数の人だけでしょうから。
知ってる限りでは、、、
スカイ・クロラ Sky Crawlers
→ほぼ全編日本語なのに、ドックファイトなどの航空管制のやり取りだけが英語で、日本語字幕は出ません。
超重要なシーンなんですが。。。
閃光のナイトレイド Night Raid 1931
→第2時世界大戦前の上海を舞台にした、架空の超能力 スパイ組織の暗躍を描く。(葉加瀬太郎さんが音楽担当!)
が、その世界観を再現する為、中国語、ドイツ語、英語、日本語が溢れかえっています。
それらの言語での会話シーンに日本語字幕はありません・・・。
辛うじて英語字幕で意味を読み取っていくのみ。
一応リーディングの向上に貢献。( ̄∇ ̄)
Night Raid 1931 Complete Collection (閃光のナイトレイド 北米版) [Blu-ray]
- アーティスト: Night Raid 1931
- 出版社/メーカー: Section 23
- 発売日: 2011/08/16
- メディア: Blu-ray
- クリック: 1回
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最初に入る他作品の予告編がスキップできない。
これはUS版のほとんどで行われていて、ディスクを入れた冒頭に強制的に再生されて、スキップも早回しも出来ません。
ディスクを入れ替えたりするたびに、毎回その予告を見てからでないと本編には入れません。
例えば、RONOTICS;NOTESの場合、AKIRAの予告編が挿入されてました。
途中でディスクのリージョンを変える
日本・US・台湾などのリージョンAとは異なるリージョンBが欧州版Blu-rayでは設定されています。
中にはリージョンA対応のもあり、Amazon.UKなどでパッケージ裏の写真とそこに記されたリージョンマークを探してから購入することもあります。
ただ、そんな中でさえ、「え?マジで?」と思ったのがコレ。
カウボーイ・ビバップ Cowboy Bebop (UK版)
2071年の火星を中心とした太陽系を舞台に、おんぼろ宇宙船「ビバップ号」に乗って旅する賞金稼ぎのスパイク・スピーゲルら乗組員の活躍を描くSFハードボイルド。
大好きな作品なんですが、如何せん国内版は高い・・・
で、調べてみると、US版はどうやら強制字幕っぽい。
で、更に調べると、UK版なら本来はリージョンBの地域なんだけど、どうやらリージョンフリーらしい!
ということで、最初は2つに分かれてリリースされていたのが1つのまとまったComplete BD Collectionが発売されたのを機にAmazon.UKから購入。
で。。。確かにリージョンフリーでした、しかも強制字幕もなし。
4枚組の最初の2枚、当初BOX1として発売されていた前編は。
そう、後編からイキナリ リージョンBに固定されました。。。(T ^ T)
故に、前半は見れても後半はお預け状態です。
リージョンA,Bの機材は一応持っていますが、それぞれ別の機械なので続けて見たいという時に入力を切り替えたりしないといけなくて、面倒・・・
そもそも日本で発売しない。
ANIPLEX作品の最近の系統がそうですね。
日本のAmazonでも扱っているのを見たことがありません。
US内のDVD/Blu-ray通販サイト RightStuffでも「ライセンスの関係上、日本には発送できません」と明記されます。
その上でRIghtStuffは支払い者の住所、つまりPayPalアカウントの住所と発送先が一致しないといけない為、日本からUSの受取・発送代行業者を介するという手も使えません。
例えば、Ardonoah Zeroとか。
http://www.rightstufanime.com/ALDNOAH-ZERO-Set-1-Limited-Edition-BD-Hyb
日本と同じ価格で発売する。
US版Blu-rayを購入する多くの理由は日本よりも低価格なことが多いこと。
ただ、最近ガンダムUCなどで行われたのは日本と同価格で発売するということでした。
輸入盤DVDオンラインショップ:DVD Fantasium : Mobile Suit Gundam Unicorn Vol.1 (Blu-ray)(機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) #1)
既にUSでは廃盤になったようですが、、、1枚1話ごとの単体販売で$50-。
日本では売価が下がっていまいましたが、定価は5184円と大差ありません。
機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) [Mobile Suit Gundam UC] 1 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2010/03/12
- メディア: Blu-ray
- 購入: 51人 クリック: 844回
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まとめ
ここまで振り返って察していただいたであろうことは、私が重度のオタクだということ これらの制約は日本アニメが中心であるということ。
例えば、何枚かの邦画の海外版Blu-rayを持っていますが、邦画では英語字幕が消えないなんてことはありません。
そして、ROBOTICS;NOTESのように、同じパッケージ内なのにDVDは強制字幕がなく、Blu-rayだけが字幕があります。
だから、日本アニメの高画質なBlu-rayが安価に日本に流れると、それに比べると高い国内版が売れなくなって困るんでしょうね。
各国の、特に日本の市場を守る為の致し方ない方法であったり、そもそも逆輸入する日本人はイレギュラーなので、それに対して文句を言うのはお門違いです。(^◇^;)
もちろん日本での映像ディスクの売上が制作費、ひいては劣悪と伝えられるアニメーターさんの収入になることは分かります。
でも、そもそもの作品での意図しない字幕表示って、それはそれで制作側としてはOKなのかなぁ?と思ったりします。
それならば、ANIPLEX USAのように「徹底的に日本向けには売らない」とか、最近のガンダムUCのように、価格戦略で対応すればいいのに・・・
ま、それはそれでアメリカですら数が捌けなくなったら困るということなのかも。
大人しく国内版買っとけば、こんな面倒な制約を気にしなくていいのでは?という、ごもっともな意見は素直にお受けいたします。
でもねー、海外版Blu-rayに手を出す理由があるんですよ、値段以外に。
それにこれら制約を回避する裏技もありますので。ニヤリ
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同じリージョンAの地域ですが、台湾は比較的無風です。
我が家のゴースト・イン・ザ・シェルもなかなかの多国籍です。
そもそもリージョンコードって何?という方はこちらへ。
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ポイントサイトの説明はこちらへ。
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