台湾でBlu-rayを買うと日本より安かったりします。
今日はそんなお話。
Blu-rayのリージョンコード は共通のA!
DVDやBlu-rayには地域コード(リージョンコード)というのが設定されており、再生するにはプレイヤーとディスクのコードが一致するか、リージョン・オールである必要がありました。
映像メディア・ディスクの予備知識 :LD、DVD、Blu-ray、4K UHD Blu-ray など
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Blu-ray |
DVD |
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リージョン |
リージョン |
映像方式 |
日本 |
A |
2 |
NTSC |
アメリカ、カナダ |
1 |
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台湾 |
3 |
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香港 |
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シンガポール |
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ヨーロッパ |
B |
2 |
PAL |
オーストラリア |
B |
4 |
PAL |
中国本土 |
C |
6 |
PAL |
Blu-rayになって注目すべきはコードがA,B,Cの3つに減り、台湾が日本と同じBlu-rayリージョンコードがAの地域であるということ。
つまり、基本的には台湾で購入したBlu-rayは日本向けBlu-rayプレイヤー/レコーダーで視聴が可能です。
ただし、ディスクのリージョン面がクリアしても言語の壁はあり、例えばディズニー映画の台湾版を購入しても英語と中国語のみで、日本語は吹替も字幕もありません。
中には日本語を含むモノもありますが、無難なのは元々が日本語である邦画や日本製アニメですね。
ジブリ映画のBlu-rayが半額です!
その中で特にお勧めしたいのがジブリ映画のBlu-rayです。
例えば、天空の城ラピュタ。
Amazonでは、定価 ¥ 7,344 が、3/15現在で¥ 5,680 (値引¥ 1,664 :23%off)にて販売中。
一方、こちらは私が台湾で購入した台湾正規版「天空之城」
裏面のあらすじなども中国語です。
DVDとのコンボセットですが、DVDはリージョン3であり、コードが違う為日本向けのプレイヤーでは基本的に見られません。
Blu-rayのリージョンを示す六芒星の[A]マークが表示されています。
For sale in Taiwan R.O.C onlyと台湾内での販売のみを示す記載も。
そしてバーコードの上辺りに定価がNT$(台湾元)888-と表示があります。
実際にはNT$830ぐらいで購入しています。
3/15現在のレートは 1 NT$ ≒ 3.72円。
つまり、830*3.72 ≒ 3088円 、定価で買っても888*3.72 ≒ 3,303円。
その差は2592円、または2,377円!
約40% OFFです。
ジブリ映画をオススメする、値段以外の理由
その理由はこちらの写真。
これは日本版のBlu-rayではありません。
実は紙製のアウターケースを外すと台湾版のBlu-rayは日本版と内容がほぼ一緒なんです。
裏面に書かれたあらすじすら、日本語表記です。
よーーーーく見ると違うのは、DVDのリージョンコードを示すマークが[3]であることと、各種音声・字幕の説明が中国語に特化して書かれていることぐらい。
ディスク面もこの通り日本語表記です。
余談ですが、左に写っている同封広告冊子によるとトロン・レガシーは「創 光速戰記」だそうです。
メニュー画面は・・・まぁ、多少は目を瞑りましょう。
それでも英語表記もあり、戸惑うところは少ないです。
本編はもちろん、宮崎駿およびクルーへのインタビュなどの映像特典を含め、全て中国語字幕を消すこともできます。
エンディングテロップも日本と同じで、中国語表記や中国語キャストの情報に書き換えられたりということもありません。
ジブリ映画全般で同じ仕様です。
例えば、ハウルの動く城。
台湾では「霍爾の移動城堡」NT$ 888- ≒ 3,303円。
ちなみに、台湾では「の」と使うと日本っぽい=高品質という宣伝文句らしく、街中に「の」が溢れています。
左がアウターケース、右がインナーケース。
借りぐらしのアリエッテイ。
台湾では「借物少女艾莉緹」NT$ 888- ≒ 3,303円
アウターケースをなくしていましましたが、魔女の宅急便ととなりのトトロ。
それぞれ「魔女宅急便」(何故「の」がない!)
「龍貓」(猫・・・まぁパンダも熊猫だしね)
各NT$ 888- ≒ 3,303円
いずれの作品も日本では定価7千円台、Amazonでも5千円台後半ですので、それが日本版とほぼ変わらないのに1枚3千円ちょっとというのはかなり格安だと思いませんか?
故に我が家のジブリ映画はそのほとんどが台湾版Blu-rayです。
これ以外にも「紅の豚」(紅豬)、「崖の上のポニョ」(崖上的波妞)も我が家は台湾版Blu-rayです。
少なくとも以下の作品群、主要なジブリ作品のほとんどを台湾のDVD/Blu-rayショップで見かけたことがあります。
- 風の谷のナウシカ → 風之谷
- おもひでぽろぽろ → 兒時的點點滴滴
- 紅の豚 → 紅猪
- 平成狸合戦ぽんぽこ → 平成狸合戰
- 耳をすませば → 心之谷
- 海がきこえる → 海潮之聲
- もののけ姫 → 魔法公主
- ホーホケキョ となりの山田くん → 隔壁的山田君
- 千と千尋の神隠し → 神隱少女
- 猫の恩返し → 貓的報恩
- 崖の上のポニョ → 崖上的波妞
- コクリコ坂から → 來自紅花坂
- ゲド戦記 → 地海戰記
- 風立ちぬ → 風起
- かぐや姫の物語 → 輝耀姬物語
- 思い出のマーニー → 回憶中的瑪妮
難点・・・
そんな台湾版Blu-rayですが、若干の中国語メニュー表記を除いて、難点が1つ。
それは国土も人口も少ないが故に、流通数が少なく再販も望めない。
つまり、見つけたら即買いが基本の一期一会であるコトが多いです。
その時に見つけても別の店や次の出張の時には既に店頭にない、ということが多々あり、後悔したことも。
ただ一方で、だからこそなのか、売れ残ると信じられないほどの値引きが提示されていることもあります。
もうコレは運任せですね。(*⁰▿⁰*)
また、時には前回知った店に行ってみたら、店ごと閉店していた、というケースも。
意外と店の移り変わりが激しいです。
ただし、さすがにジブリ作品は人気があるのか、店頭で見つけられないという事態はかなり少ないです。
オススメのショップ 4+1
では、それらのBlu-rayをどこで買うか?
夜市で売っているのは未だに海賊版の可能性もあるので、やめましょう。
店の移り変わりが激しい台湾であっても、出張で訪れている5年間ほどで変わりないお店を御紹介します。
CD/DVD/Blu-rayなどの光学ディスクを指す「晶片」、Blu-rayを指す「藍光」を街中で見かけたら、DVD/Blu-rayのショップか、そのレンタル店か、データ用ディスクを売っているかのどれかですね。
佳佳唱片 中華店(西門町)
今まででココが一番品揃えが豊富で、間違いないお店です。
他の店では見たことなかったディスクも全シリーズ置いてあったということがありました。
公式ホームページ → 佳佳唱片行
ここは建物の2階にあるのですが、入口が分かりづらいのがネック。
大通り側のこの細い階段を上がります。
言われなければ初見で行く勇気は少しないですね。(°▽°)
光南大批發
台湾のほとんどの街に1軒はありそうな一大チェーン店です。
生活雑貨からPC用具まで売ってる何でも屋で、その中でDVD/Blu-rayも扱っています。
難点は現金払いのみで、クレジットカード使用不可ということ。
台北市内であればココ。新光三越の裏手にあります。
5大晶片 台北許晶店
こちらも台北駅前の新光三越の裏手にあり、光南大批發の2軒隣ぐらいにあります。
品揃えも豊富で、こちらはクレジットカードが使えます。
誠品書店
これも台湾全土に広がる書店チェーンで、大体の百貨店にはテナントを出しています。
特に台北101に近い「誠品信義旗艦店」は壮大です。
【Taipei】ますます多様化する「誠品書店」。アジアの“本屋さん”の未来は? - 日経トレンディネット
YESASIA
ネット通販サイトです。
YESASIA: 韓国・中華圏・日本の映画、ドラマ、音楽CD、書籍、ゲームなどを取り揃えたオンラインストア! - 無料配送
台湾での実売より若干高めですが、それでも日本版よりも低価格というのは維持していますし、台北の店頭では見かけないマニアックな作品も在庫を持っていたりします。
また台湾版以外に、日本版、韓国版、香港版、中国本土版なども購入可能です。
韓国、香港はBlu-rayリージョンコードが同じ[A]です。
しかし中国本土は[C]なので、基本的に日本向けBlu-rayプレイヤーでは再生出来ませんので、ご注意を。
他にもこんな邦画・アニメも。
以下のタイトルが何の映画を指しているか分かりますか?(ヒント付)
- 狼的孩子雨和雪(孩子はこどもという意味)
- 死亡筆記本(死亡する筆記本)
- 神劍闖江湖(闖江湖≒放浪する 神の剣)
- 鬼壓床了沒(何故こんな漢字なのか分かりません・・・)
- 花與愛麗絲(愛麗はアリスの当て字)
- 青春電幻物語(重めの内容とは合ってないような・・・)
- 名偵探柯南(名前は当て字)
*値段は購入時のレートを覚えてないので、現在のレート1NT$ ≒3.72円で計算しています。
狼的孩子雨和雪
おおかみこどもの雨と雪 確か限定2枚組版をNT$1200(≒ 4464円)で購入
Amazon.co.jpでは、¥ 7,344 ¥ 3,294-
ま、今となっては日本の方が安くなってしまいましたが・・・
そういえば、3/24に日テレ系で放映されますね。
死亡筆記本
デスノート 前後編のそれぞれで 各 NT$ 200- !(≒744円!)で購入。
ただパッケージの表記は裏面のあらすじ面を含めて中国語ですので、モロ台湾版という仕様ですが。
Amazon.co.jpでは前編だけで ¥ 2,916 ¥ 2,154-
神劍闖江湖
るろうに剣心 各NT$650 (≒2418円)で購入。3部作の2、3のみ購入。
というのも、台湾では
①1作目がDVDでリリース
②2,3作目がDVD,Blu-rayでリリース
(1作目はBlu-ray発売されず)
③数ヶ月遅れで1作目のBlu-rayがリリース
とちょっと変わったリリースのされ方がなされました。
私は②の期間中に訪台していて、台湾版は2,3作目のみ購入。
その後しばらく訪台がなかったので、1作目は安い日本版中古を見つけて購入。
故に日本版と台湾版が混ざったライブラリーとなっています。
台湾版は本編ディスクのみのシンプルな仕様なので、日本版と比較するならば通常版でしょうか?
Amazon.co.jpでは 通常版¥ 4,104 ¥ 2,749 。
ほぼ既に差額は無くなってしまいましたね。。。
鬼壓床了沒
ステキな金縛り NT$800 (≒2976円)
ジブリのようなアウターケース仕様なのですが、残念ながら中のケースも中国語仕様です。
Amazon.co.jpでは、¥ 5,076 ¥ 3,700
花與愛麗絲
花とアリス NT$600 (≒2232円)
Amazon.co.jpでは、 ¥ 4,104 ¥ 3,175-
青春電幻物語
リリィ・シュシュのすべて NT$600 (≒2232円)
Amazon.co.jpでは、¥ 4,104 ¥ 3,175
尚、台湾では「四月物語」もBlu-rayが同時リリースされました。
こちらも NT$600 (≒2232円)
Amazon.co.jpでは、 ¥ 4,104 ¥ 2,918
ちなみに、これら3作品のパッケージには、「岩井俊二的青春三部作」と書いてあります。
日本ではそういう認識はなく、毛色の異なる3作を無理やりまとめて売り出そうという強引さ。。。嫌いではありません。( ̄▽ ̄)
名偵探柯南
名探偵コナン。
ジブリと並んで、台湾のBlu-rayショップでは必ずと言っていいほど見かけるのが名探偵コナンの劇場版、各NT$1000 (≒ 3720円)
実際に、佳佳晶片で全シリーズ揃ってるのを見かけたのがコレでした。
あ。買ってないので手元にディスクはありません。ψ(`∇´)ψ
こちらも日テレ系で「名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)」が4/7に、「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」が4/14に放送されますね。
YESASIAでは 「名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)」が¥4,292で発売中。
「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」は台湾版未発売の模様です。
同じリージョン[A]のUS版の場合、、、
ちなみに、アメリカもBlu-rayのリージョンコードが[A]ですので、本来は見れるはずなのですが。。。
安いUS版が日本に入ってくると商売上がったりなのか、色々制約・対策を講じてきています。
例えば、、、
- 字幕を消せない。(強制字幕) 日本語音声を選ぶと英語字幕が強制的に表示されて、消すことができません。 英語音声だと字幕は消えます。
- そもそも日本語字幕・音声を入れない。
- 日本向けの販売・発送を徹底的に許可しない。
- プレイヤーの国設定を検知して、それが日本であれば再生をさせない機能をディスクに組み込む。
- 1枚のディスクに多数の話を詰め込んで、画質を落とす。
- スタッフテロップが英語表記・英語版声優陣に変わっている
勿論、こういった制約にないディスクもありますが、購入品が強制字幕版だった時のショックは結構大きいです。。。(-_-;)
これに比べれば、少なくとも強制字幕の制限がかかった台湾版を見かけたことはありません。
たまたま私が買っているBlu-rayが制限がないだけで、制限が厳しい台湾版も中にはあるのかも知れませんが、全般的には比較的ゆるゆるという印象です。
台湾旅行時についでにジブリ映画のBlu-rayを買うという選択肢はオススメですよ。
特にお子さんがおられる御家庭で、トトロ見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たいとせがまれるお家(我が家)だとこの低価格は魅力です。
(*⁰▿⁰*)
各映像ディスク、リージョン等の詳細を知りたい方はこちらへ。
今までこんな作品も紹介しています。
攻殻機動隊 SAC SSSは香港版を購入しました。
ポイントサイトを活用して、これらBlu-rayの購入資金に充てるという手があります。
興味のある方はこちらをどうぞ。
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