Kickstarter、Indiegogoなどのクラウドファンディングの出資募集品を紹介させていただいています。
クラウドファンディングとは、製品やサービスのアイデアはあるけどその資金がないという人がネット上で広く世界からその資金を募り、製品化に向けて進めていくという取り組みです。
海外クラウドファンディングの場合、興味を持っても壁となるのはまずは英語です。(笑)
でも、そんなに難しいことはありませんので、その始め方を僭越ながら解説していきます。
前回にIndiegogoを説明させていただきましたので、今回は双璧を成すクラウドファンディングサイト Kickstaeterについて説明していきます。
【登録方法】
まずは右上のSign up から登録を行います。
Facebook にIDがある人は Log in with FacebookでFacebook IDと紐付けできます。
Kickstarterに新たに登録する場合は 入力フォームにフルネーム、メールアドレス(2回)、パスワード(2回)を入力して、Sign me up! をクリック。
Receive our weekly newsletter and other occasional updates にチェックを入れると毎週Kickstarterから募集案件 (Kickstarterの場合、Project と称しています)の紹介メールが届きます。
鬱陶しいと思うなら、チェックを外しましょう(笑)
【Projectの探し方】
右上にある虫眼鏡マークをクリックすると検索窓が表示されますので、そこに英単語(iPhone caseとか)を入力するか、Explore をクリック。
すると、Projectのカテゴリー一覧が表示されます。
Recommended For You:今までの検索履歴、出資履歴に基づくオススメ
Projects We Love:Kickstarterのオススメ
Saved:気になったプロジェクトに☆ Remind me 印をつけておくと、ここから一覧でアクセスできます。
Trending:今、注目のプロジェクト
Nearly Funded:終了間近のプロジェクト
Just Launched:立ち上がったばかりの新規プロジェクト
Everything:全て
更に下へスクロールするとカテゴリー毎の検索が出来ます。
例えばTechnology のカテゴリーの中のサブカテゴリー、例えば3D printing のみのプロジェクトのみを一覧表示することも可能です。
例えば Technology → All Technology Projectsをクリックすると以下の画面になります。
Sorted by Magicとなっていて、オススメ案件毎の表示になっています。
ここの V をクリックすると、Popularity (人気順)、Newest/End Date(新規順/終了日順)、Most Founded(最も出資金を集めた順)、Most Backed(最も支援を集めた順)と表示順を変更することもできます。
支援者数はそこそこだけど最も金額を集めたのはMost Foundedの上位に、少額案件で最も支援者を得たのはMost Backedの上位に表示されます。
画面を下にスクロールしていくと、オススメ案件などが並び、その下にプロジェクトの一覧が表示されます。
Indiegogo同様にどのカテゴリーとして出資を募るかは募集者に委ねられるようです。
また先ほどのサプカテゴリーについても、募集者のタグ付けに任されています。
例えば何かしらの技術・機能を組み込んだiPhone caseの場合でもTechnology やDesign (Product Design)に載せるケースや、健康に効く電子製品とかの場合、TechnologyやHealthに載せるケースも。
また全ての説明は英語です。
従って、Indiegogoそのもののサイトで検索する手もありますが、Indiegogoのものを紹介しているサイト(日本語)から情報を得るのも1つの手です。
例えば、Techableとか。
Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト | Techable(テッカブル)は、国内外の最先端のスタートアップベンチャーを紹介するニュースサイトです。
各プロジェクトはこんな感じで、イメージ写真、タイトル、概要、プロジェクトの立ち上げ場所(San Jose , CAなど)、現在の目標額に対する棒グラフ、目標額への達成率(○○% funded)、目標額への達成率($_____pledged)、Project資締め切りまでの残日数の順で表示されます。
目標額への達成率($_____pledged)は一覧では表示されてないプロジェクトもあります。(募集者の設定次第?)
一番左のCarat Pro(心拍数計と4GB容量をもつスポーツ用イヤホン)だと、1/5現在で$28,480 USD 集めていて、目標額$50,000 USDに対して56%まで到達。出資締め切りまであと10日となります。
支援したい場合は Back This Project をクリックして出資の画面に移行します。
一旦出資の行く末を見たい場合、ちょっと気になる時は ☆ Remind me をクリックしておくと、 出資締め切りの48時間前(2日前)にリマンドを通知してくれます。
ここで☆印をつけたプロジェクトは Log in後に Explore → Savedをクリックすると一覧表示が可能です。
2番目のThe First Fashionable GPS Smart Watch for Kids - POMO Waffle(子供向けGPS内蔵スマートウォッチ)に青い♡マークが付いています。
これはKickstarterオススメ案件とされており、Project We Love で検索した際にも表示されます。
【出資の行方】
出資を募る目標額 / Goalをいくらにするかは各キャンペーン次第ですが、Kickstarterでは出資額に届かない限り、製品化に向けては動き出しません。
例えば、先のCarat Proも "This project will only be funded if at least $50,000 is pledged by Sun, Jan 15 2017 10:05 PM JST." とあり、日本時間(JST)1/15 PM10:05 までに少なくとも$50,000 を契約した時に限り、このプロジェクトは資金提供されると表記されています。
Indiegogoのような FlexibleGoal (目標額に達しなくても製品化に向けて始動)という体制は見かけず、All or Nothingです。
あ、もちろん、募集期間終了時に未達の場合は出資金は返金されます。
いいなーと思ったプロジェクトでも支援を得られなければ製品化されないのは残念ですが、別の見方をすれば手堅いとも言えます。
【出資(Pledge)】
気になったキャンペーンを支援したい、 成果品を手に入れたいと思ったら出資します。
Kickstarterでは出資内容のことを Pledge としています。
例えば、Carat Proの場合は 緑色の Back This Project をクリックするか、下にスクロールすると右側に表示される Pledge 一覧から選択します。
現時点の最安の出資額は$59。(予定価格$99からの40%off)
ESTIMATED DELIVERY(出荷予想)は2017年6月。
SHIP TO Anywhere in the world なので、発送は世界中どこでも可。
Only 36 leftとあるので、$59出資での限定数(今回は200)のうち、残36枠。
全世界発送可ですが、送料無料というわけではないので、送料が$10.
PLEDGE AMONUT, 総出費が$69となっています。
↓
上記の金額でOKならば、Other payment method からクレジットカードの登録・支払いを行い、出資を完了します。
例示しただけなので、出資はしてない為、Apple payで支払い可能かは不明です。
ただIndiegogo同様に海外サイトなので、日本のApple payではうまくいかないかも。
【キャンセルは出来る? 】
出資後にキャンペーン期間中ならばキャンセル・払い戻しを要求できます。
過去は出来なかったのですが、変更されたようです。
ただ、もしかするとキャンペーン次第なのかも知れません。
キャンセルの為には、まずは出資したキャンペーンのページを表示させます。
すると、You're a backer! (あなたは出資者です!)の緑色の記載の下に、You pledged $11. ($11出資しています)と共に、青色のManage が表示されているのでそちらをクリック。
灰色の Cancel pledge からキャンセルを行えます。
また、出資内容を変更したい、例えば知人分を含め、2個セットの出資に変更したいといった場合には Change your pledge から変更可能です。
【STRETCH GOALS】
募集者によってはSTRETCH GOALS というのを設けていることがあります。
これはこの金額まで届いたら更に見返りを追加するというもので、ガジェット系だと大半が機能追加です。
以前紹介したVue smart glassesの場合、以下の機能を随時追加すると約束し、最終的には全てのStretch goalを達成しました。
- $200K = $200,000- ではメガネ拭きを追加
- $250,000-ではレンズに反射と耐擦過性追加
- $300,000-ではKickstarter向けのツルのデザインと鼻当てを追加
【Indiegogoとの違い】
Indiegogoとは似て非なる部分もあります。 例えば、、、
|
Indiegogo |
Kickstarter |
出資方法 |
クレジットカード Paypal |
クレジットカード |
Goal 設定 |
Flexible goal Fixed goal |
目標額到達時のみ、次のステップへ (言うなればFixed goalのみ) |
出資受付終了後の出資 |
InDemandとして可能なケースがある |
基本的に受け付けない |
募集時の状態 |
コンセプト、3DCGモデルのみで、試作品もこれからのケースが多々ある |
基本的に実際に試作品がある場合がほとんど |
基本的にプロジェクトの出資受付期間終了後には出資を募らないのがKickstarterの方。出資者が独自にPre-orderなどを継続する場合には、そのPre-orderとしてのリンク先がKickstarterのプロジェクトページに貼られることもありますが、外部ページに誘導されますので、Kickstarterとしては管轄外になります。
その為、決断はKickstarterの方が急いだ方がいいです。
また、青字で示した部分のように、Kickstaterの方が手堅いイメージがあります。
とはいえ、出資ですので、過去には派手な失敗例もあります。
このプロジェクトではないですが、私も最も出資を集めたサングラスのプロジェクトが悲惨な状態になっています。。。
IndiegogoもKickstarterもいずれも「出資」ということを忘れずに、どの程度まで達成可能そうかを見極めつつ出資を楽しめれば、新たな可能性を秘めた新製品や新システムを体感することができます。
興味があればお試しを。
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ちなみに、私はポイントサイトで得たポイントを現金、ANAマイル、Tポイントに交換して出資の元資金の一部に使っています。
ポイントサイトって何?という方はこちらへどうぞ。
ポイントサイトで得たのをTポイントに集約して、ダイソンの掃除機(約7万円)をほぼタダで手に入れたことも。
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