先日、台湾 日月潭1周サイクリングに行ってきました。
その詳細です。(以下、反面教師としてご活用ください)
*今回、1NTD(台湾元)=3.55円ぐらいのレートです。
日月潭について
- 日月潭は台湾中部にある台湾最大の湖です。1周 約30km
日月潭 - Wikipedia - 交通手段としては 台北からバスか、私のように高鐡台中駅からバスで1時間半(南投客運)往復340NTD≒1200円
- お店でもらった簡易地図、それを元にSTRAVAにルート入力した地図は各々こんな感じ。
- 毎年11月頭には日月潭Come!Bikedayとして、日月潭1周をメインとしたイベントが開催されています。(申込締切9月末)
GIANT 日月潭店について
- 到着したところに大きくGIANTの看板がある建物があります。
- その地下1階がGIANT (捷安特) 日月潭單車休閒服務站のお店がある場所です。
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Facebook ページhttps://www.facebook.com/giantsunmoonlake/ があり、その中にレンタル自転車の申込フォームがあります。→ 捷安特日月潭站租賃預約單
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この入力フォームで事前にサイズや希望車種を伝えておくことが出来ます。
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が、過度な返信は期待しないようにしましょう。(笑) 希望が通ればラッキーぐらいで。(実際返信はなく、当日名前を突然呼ばれたことで入力フォームがちゃんと届いていたことを知ったぐらいでした。)
- 尚、GIANT以外にもメリダや特にブランド自転車以外でもレンタルはピンキリであります。
- 中には電気自転車もあり、台湾はアシスト不要の自走式の電動車(日本で言えば電気スクーター)も自行車扱いのようで、実際に日月潭のサイクリング中にもノーヘルで電気スクーターに乗る小学生ぐらいの子供に幾度も遭遇しています。
自転車のレンタル料金・レンタル方法
- 自転車のランク(元値)によって最初の1時間の料金はピンキリです。
- ピン(高値側)の一例として、PROVEL ADVANCED PRO 0(買えば78万円)が1000NTD ≒ 3550円スタートでレンタルがありました。残念ながらフレームサイズが合わず。。。
- 今回、500NTD ≒ 1780円のTCRを選択(年式・型番までは分からず)
- その後はどれも1時間200NTD ≒ 711円で変わらず。
- レンタル時の保証代わりにパスポートを人質に預けます。
- また何かあった時のデポジット(保証金) 18000NTD ≒ 64000円となります。
- ロッカーは店の外に有料のものもありますが、カウンターで無料で預かってもらえます
- 水1本、小さな貴重品用のフレームバック、地図、ヘルメット、ナンバーキーロックを貸してくれます。
- 非常連絡用にGPS内蔵の携帯を渡させると聞いていたのですが、私の時は忘れられてたのか貸出しがなかったです。
- 台湾は右側通行で、右ブレーキが後輪用ということを留意しましょう。
服装・装備
- ペダルは普通のフラットペダルで、自分のピンディングペダル(靴と器具で繋いで固定出来るペダル)を持ち込めば交換対応してくれます。
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今回サイクルシューズはSPD-SLのものを持って行きましたが、SPDの方がいいかも。意外と荒れている路面も多く、周辺の観光地にも寄るならば、歩きにくく滑り止めもないSPD-SL系のシューズよりも、歩くこともある程度出来てしっかりと滑り止めもあるSPDシューズの方がいいかも。
- 前日に雨が降った11月末なので流石に朝7時は少し肌寒かったです。
- しかし、沖縄より未だ南下する緯度にありますので、日中は20℃近く。
- 半袖のサイクルジャージとアームカバーぐらいが最適かもしれません。
- シャワー室があると聞いてたのですが、トイレの1ブースをシャワー室に改装した簡易なものでした。
- 今回、男性側が故障中とのことで女性トイレの方にあるのを借りました。ちなみに、それを抜きにしても男性用のシャワー室は水しか出ないそうです。
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脱衣所もないので、荷物が濡れないように、終わった後の着替えをバック・イン・バックとかに入れといた方が得策です。
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またタオルの貸し出しもないので、持参が必要です。
出発
さて、準備が整えば出発です。
まずはショップを出て右へ、最初は平坦なので快適です。
事前にSTRAVAで21号線沿いに走ればいいと知っていたので、道路標識に従って走っていると・・・2kmもしないうちに道を見誤りました。(T_T)
実は「21」号線には無印の21号線と「21甲」線とがあり、湖沿いに走るには途中で21甲に入らないといけなかったのですが、そのまま21号線をひた走り、ゆるーりとしたストレートな下り坂を下っていました。
この看板まで行ってしまっていたなら私同様に行きすぎです。引き返しましょう。
そう、引き返せばよかったんですが、今来た道をそのまま帰るのも勿体ないと思って、Uターンするのではなく、右折して違う道でぐるっと帰ることにしました。
が、これもまた選択ミス。
下ってきたのは何車線もある幹線道路だったのでゆるりとしながらも走りやすい道でした。
が、選択したのは山道、しかも途中から一気に斜度がきつく、勾配10%台のザ・山道。
ヒルクライムが大好物な方は敢えて行ってみるのもいいでしょう。
でもヘタレな私には結構酷でした。。。素直に引き返せばよかった。
計9km弱を無駄走り。。。すでにヘロヘロ。日月潭1周でいえば2km程度しか進んでいません。
で、せっかくなのでちゃんと1周しようと、湖畔に戻ったから更に間違えた分岐点まで戻りました。
これが間違えた分岐点。左に行くと私のニの轍を踏みます。
右側の21甲の道路に入りましょう。
そして、ここに戻るまでの途中で、湖沿いに車道とは別の道があることに気づきました。
また変な貧乏症が出てしまい、せっかくだから別の道を・・・と、この湖畔の道を選択することにしました。
それが「水社自行車道」
水色のマークのところから右に向かって進むだけだったので、高低差も20m程度。
せっかくなら湖畔の道も走りたいし、自行車道=自転車道なら快適だろうと思ったのが更に甘かった。
自行車といってもどちらかというとママチャリとかでの気軽なサイクリングを想定しているのか、桟橋にあるようなウッドデッキ材の道だったり、やや粗めの舗装だったりと、どちらかといえば遊歩道 かつ マウンテンやクロスなどの太めのタイヤ向きの道。
ロードバイクには不向きな道でした。。。
その振動にも体力を奪われながら、それでも湖畔の道は楽しめますので、そのまま進むことにしました。
それでも順調に走っていると、、、あれ?行き止まり・・・?
その手前に案内地図があったので再度見直します。
・・・破線で表示されている=工事中でこの先は進めませんでした。
で、縦断している赤い線が何かとふと見上げると急な階段・・・
私が「水社自行車道」に合流したところから一般車道とは徐々に離れており、再度車道に戻るにはほぼ同距離を戻らないといけません・・・
ってーことで、仕方がないし、埒が明かないので、約8kgぐらいの自転車を担いで上がりました。
この時が一番軽量なTCRを借りて置いてよかったと思った瞬間でしたね。
気分はシクロクロスです。
途中で階段に 10/1, 10/2, 10/3 と刻印されているのに気付き、いやーな感じをしながら最後まで登ると文武廟が見えてきました。
そして登ってきた階段の案内を見ると名前が「文武年梯」というらしく、案の定366段、150mの階段だそうです。
。。。せめてもの救いは階段の途中に水社自行車道があるので、登ってきた階段がせいぜい3ヶ月分ということでしょうか。。。それでも自転車担いで100段ぐらい上がりましたが(笑)
もうこの時点で既に先の遠回りと階段昇降のダメージでへろへろ。
行程的には1/3も終わっていません。
いっそのこと引き返そうかとも思いましたが、これも経験だと思ったのと、一応ここからは下り坂と聞いていたので奮起しました。
が、これも間違っていました。
確かに下りもありますが、上りもちょいちょいあるというアップダウンをこまめに繰り返される状態。
しかも、その高低の情報は分からないので、体力を更に消耗します。
その上で前日に雨が降っていたので、路上には落ち葉や折れた小枝が散乱している状態。
気をつけないとホントにこの状態になりそうな環境で結構気が張り詰めます。
もうそうなると、登りきったところにある玄奘寺に着いた時点でガス欠寸前。
売店があったのでアイスと水を購入してちょっと休憩。
水1本を一気に飲み干していたら、心配したのか売店のおばちゃんが椅子を貸してくれて、「Hungry?」とカタコト英語で話しかけてくれてトーストをわざわざ焼いて持ってきてくれました。
ホントにいい人多いなー、台湾。
リフレッシュできたので先に歩みを進めましたが、へろへろへろへろという状態だったので本来観光名所である玄光寺、ラル島を見に行きませんでした。
ここで遊覧船に乗って、DNFとして対岸のGIANTショップにショートカットするという手もあったのですが、せっかく来ているんだから一周しないと勿体ないという気分だけで突き動かされました。
既に2/3過ぎてましたしね。
ま、それも更に後悔することになるんですが。
少し行った先で、車道と月潭自行道に分かれるトンネルが現れます。
GIANTショップの人にはTCR乗っているから、自行道はお奨めしないと言われましたが、車道は斜度12度の急坂があります。
既にヒルクライムする体力はないので、少し階段を上るぐらいなら自行道がいい!とそちらを選択。
これがまた間違い。
先程の自行道と同じ粗い舗装道、しかも前日の雨が山道なので乾いておらず、要所要所にレンガやグレーチングがある道でした。
それを全く滑り止めのないSPD-SLシューズで上り下りします。
いくらゴムカバーをつけていたとはいえ、もう滑りまくり。
しかも下の地図上の緑丸から青丸までの1kmがひたすらそんな感じ。
玄奘寺までの急な坂を自転車で上り下りしたのとは別の緊張の連続でした。
とはいえ、それが終わるとようやく湖沿いの月潭自行道には入ります。
(先ほどの山道・階段も月潭自行道の一部ですが)
ちなみに自転車を担いで階段ダッシュすることになった水社自行道もそうでしたが、自然保護の為なのか、道のど真ん中に気が生えてるところが多々ありました。
気をつけましょう。
途中観光名所の向山ビジターセンターも見えてきました。
多分、ほとんどの人が寄り道するんでしょうね。
ものすごい人だかりで、既に気力も尽きたので、寄らず。
パンフレットにあるような湖沿いの道、湖上にある道を進んでいきます。
そして、ようやくにGIANTショップに戻ってきました。 ゴールです。
結果として
①事前調査:車道を素直に進んだ場合
距離29.1km、獲得高度635m
②今回の私の迷走
距離38.8km、獲得高度1605m、4時間28分でゴールです・・・
やらなくていい寄り道やシクロクロスを体験してゴールしました。
自転車を返却し、1周をした人には記念証をくれるのでそれ用の写真を撮り、名前や日付は自分で手書き、先程の写真を挟んでラミネート加工したのをいただきました。
シャワー室があると聞いていたので、片言英語同士で会話したところ、トイレの1ブースをシャワー室に改装してあり、しかも男性用は現在故障中ということで女性用のブースを借りました。
脱衣所もないので、荷物が濡れないように気をつけましょう。
またタオルの貸し出しもないので、持参が必要です。
写真を撮るのを忘れましたが、最速の人で1時間10分で1周するようで、名前とタイムが掲示されていました。
STRAVAではライド区間が公開されていて、50分ちょっとの方が最速ですね。
我こそはという方はどうぞ挑戦を。
私は・・・・・・・・・しばらくはいいかな~。
ま、次回はさすがにいろんな意味で道を踏み外すこともなさそうですが。
あ。
念の為伝えておくと、苦行のように見えるかも知れませんが、総じてホントに楽しかったですよ〜〜〜。
ショップの人もそうでしたし、途中でトーストをくれたおばちゃんとか優しい親切な人にも触れあえました。
日月潭自行道や向山ビジターセンター間はそれこそママチャリや電動自転車を借りて、気軽に風景を楽しむ人で溢れていました。
そこだけをポタリングで楽しむのもいいかも知れませんね。
今回の私の迷走は参考にしないでいただければ幸いです。(°▽°)
よろしければ投票をお願いします。